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皆様

こんにちは。一般社団法人フラワーライフ振興協議会事務局です。

当協議会は、花文化の発展と、それを通じた心身と社会的な健康であるウェルビーイングの実現を目指す一般社団法人です。2020年に任意団体として設立され、2023年6月、一般社団法人として新たなスタートを切りました。 

これに向けて、2023年6月から開催を始めたのが「FLTVシンポジウム」です。FLTV=フラワーライフタイムバリューとは、「花のある生活は人生の価値を高める」という新たな観念です。シンポジウムでは、豊かで健康な花のある生活の実践や、企業による健康経営の実現に向けて、医療・福祉や地域振興、スポーツなど幅広い分野のスペシャリストを講師として迎えていく予定です。

第1部・お花と介護予防~講師紹介~

第1部では、「お花と介護予防~介護業界の現状」をテーマに、株式会社介護コネクティブの代表取締役・寺本圭佑様と、TEAM PTRD JAPAN リーダー・葭原祥平様にご講演いただきました。

▽寺本圭祐(てらもと・けいすけ)様

株式会社介護コネクティブ代表取締役
理学療法士/介護支援専門員

2005年に理学療法士免許を取得後、医療現場で勤務。2015年から介護分野のリハビリテーションに関わることとなり、在宅医療介護のインフラが整っていないことに衝撃をうける。介護は、足りていない場所、特に僻地や田舎にこそ人材が必要であると考え「株式会社介護コネクティブ」を設立。介護領域で素敵な取り組みをする全国の企業や事業所を繋ぎ広げていくことで、人材や資源が全国に行き届き、街が良くなると考え活動を続ける。

▽葭原祥平(よしはら・しょうへい)様 

TEAM PTRD JAPAN リーダー
理学療法士/日本アスリートトレーナー協会理事/国立大学法人琉球大学 ウェルネス研究分野 スポーツニュートリション研究プロジェクトマネージャー

大学時代は理学療法士全国模試1位、理学療法士協会最優秀賞受賞。卒業後は初台リハビリテーション病院入職し、回復期~生活期のリハビリを担当。臨床現場と臨床研究を経験。
医療現場で病気になってから後悔してしまう方々出会い、『未病』『健康増進』についての価値観を発信していきたいと感じ起業。現在は、『日本を元気に健康に』を理念にTEAM PTRD JAPANを発足。日本のスポーツ、ヘルス、ニュートリションの文化を創造していく活動を行なっている。

介護に関わるすべての人に 花ができること

講演では、現状の日本の介護業界が抱える課題をご紹介いただきました。要介護・要支援認定者数については、19年間で2.6倍に増加し、2040年には介護給付費が2倍以上になる見通しだということです。これを踏まえて、高齢者への介護に関する方針について、国は「できないことをお世話する」から「自分でできるようになることを助ける自立支援」に転換しつつあります。こうした中、寺本様は、公的医療保険・介護保険の受給者を減らすために、各自治体ごとの特色や地域性を活かした保険外介護事業を強化・実施することに取り組んでいらっしゃいます。これは「自立支援型のまちづくり」で、具体的に地元スーパーと協力した「買い物リハビリ」や、旅行代理店と協力した「旅行×介護」などの事例をご紹介いただきました。

また葭原様は、管理栄養士や理学療法士が集まったTEAM PTRD JAPANにて「日本を元気に健康に」を理念に掲げ、様々な団体や業種と社会課題を解決している。芸能人やプロアスリートの栄養管理を行うだけでなく、介護施設にてプロテインなどを用いて栄養の普及啓蒙を行っています。

花のチカラ、緑のチカラとして、ストレスの軽減効果や花木があることでコミュニケーションを取りやすくなり、認知機能改善や社会性が向上した研究結果をご紹介いただきました。また自然が多いエリアの方が一人当たりの医療費が年間4.32ドル(約600円)も少ないと海外の研究結果で証明されており、この背景には、呼吸器疾患死亡リスクが34%減少し、がん死亡リスクは13%減少したことで医療費の削減に至ったとご説明いただき、各リスク減少には自然による大気汚染レベルの減少だけでなく、自然が近くにあることで活動量が増え、良好な人間関係を築くことでメンタルが改善したからではないかと考察されていました。

花木を用いることで、身体面と精神面の健康をもたらすことができます。こうした効果をもとに、介護業界に対して、お花を通じた心理的サポートの実現に向けて活動したいとお話しいただきました。

第2部は、当協議会・松村代表と寺本様、葭原様にトークセッションとして対談いただきました。

高齢者が増加していくという国全体の経済状況を踏まえると、これから介護保険を使わない居場所づくりが大切になります。こうした中、どうすれば地域住民を巻き込めるかなど、花を用いて解決できることはないかという議論が熱を帯びました。

また第3部・視聴者皆様とのセッションでは、プロスポーツに関わる経営者や、過去に登壇いただいた大林社長など様々な方から、協議会と連携して花を用いた保険適応外介護事業に協力できることなど、ご提案をいただく場となりました。

今後も、FLTVシンポジウムは、毎月、継続して開催します。ご関心を寄せていただける皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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