イベントの背景
フラワーライフ振興協議会では、地元の文化や伝統に触れながら花の魅力を知ってもらう「スマフラフェス」を、全国の国宝・世界遺産など主要観光地を中心に催しています。
イベントレポート
2020年12月22日、シンガーのWakanaさんの舞台「Wakana Anime Classic 2020」の演出をフラワーライフ振興協議会が協力いたしました。
会場となった紀尾井町ホールは、音響設備にこだわる高級感あるコンサートホールです。
会場ホールにフラワーアレンジメントを装飾。緑を中心に、鮮やかな花きで贅沢な会場となりました。
400名の来場者には小花のコサージュをお配り。身近に花をお楽しみいただけるよう工夫しました。また、オンラインでの参加も受け付けており、322名のお客様が画面上でライブに参加いたしました。
オンライン配信では、AR技術を活用し、3Dフラワー演出に挑戦しました。
映像を通して、舞台上の花に囲まれたwakanaさんの歌声を楽しむだけでなく、花の美しさや臨場感溢れる映像がご覧できます。未知の体験を通して、花きの美しさを視聴者に感じてもらうことを意識いたしました。
今回のメインの花は舞台上。
豊かな草木や花の装飾により、美しい自然に囲まれた空間を演出いたしました。
コンサートを行ったwakanaさんは、
「コロナの影響もあり開催できるか不安でしたが、素敵な会場で歌うことができて本当に嬉しいです。ずっと森のようなところで歌いたいと思っていたんです。」
と感極まった様子でした。
通常クラシック音楽で花が添えられていることはあっても花に囲まれて音楽を奏でる演奏会はありません。空間演出として森のなかで歌っているイメージで花と歌の融合ができ、会場全体を魅了することが出来たと思います。
そして、その場にいないお客さんにも花の魅力を届けることが出来たのは、これからの花業界にとっても意味あることであると感じます。
美しい音と美しい花の相乗効果でデジタル映像も豊かな演出になりました。
「花はリアルでしか楽しめない。」と思う人も多い中、違った角度から花の魅力が伝えられることをポジティブに捉え、新鮮な花の良さを知りたいと思うきっかけができれば幸いです。
今回は、フラワーライフ初のアーティストとの会場コラボでした。
デジタル映像の融合、お花のビジュアル的な仕上がり、空間演出に歌のコラボ。
会場に花を添えることで、みなさまに最高の時間をお届けし、コンサートは大成功となりました。
今後も各地でスマフェスを実施しますので、お楽しみに!
最後に
スマフェスはコロナ禍によって生じたフラワーロス(花の廃棄問題)を解決するために、花卉の流通を促し需要を喚起することで持続可能な生産者支援につなげ、花による賑わいの回復、そして花文化を広く発信してゆくことで、花の魅力を伝え、花を通じた新たな生活様式(ニューノーマルなフラワーライフ)を創出することを目的とし、活動しています。
※花卉:観賞用の花