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サステナブル・ブランド国際会議2021
花による交流の場を演出。テーマは「Gradation」

イベントの背景

フラワーライフ振興協議会では、地元の文化や伝統に触れながら花の魅力を知ってもらう「スマフラフェス」を、全国の国宝・世界遺産など主要観光地を中心に催しています。

https://flower-life.org/

イベントレポート

2021年2月24日〜25日、パシフィコ横浜にて「第5回サステナブル・ブランド国際会議2021横浜(以下、SB会議)」が開催されました。

フラワーライフ振興協議会は、サステナブルには花の存在も欠かせないことを提唱。
会場であるパシフィコ横浜を花で彩る演出を致しました。

全体のフラワーデザイナーを担当して下さったのは、デザイン会社「DECORATION S GREEN」代表 芹田 豊さんです。ヒカリエやスカイツリー、北海道から長崎まで全国の商業施設のテナントやイベント装飾を手掛けるフラワーデザイナーとして活躍されています。

芹田さんは「サステナブルブランド国際会議」の場所を組織の枠、企業の垣根、国境を超える交流の場として定義。持続可能な未来へ向けた様々な活動が実績となり、たくさんの色の花(=実績)が咲き始めてきたとして、コンセプトの「花による交流の場の演出」を設定したそうです。

今回は一万本以上の花を使用。
会場の1階と3階を中心に、6箇所の空間セクションをプロデュース致しました。

1、ステージ・フォトスポット「新しい活動の形」

会場一階の壁側に構えるフラワーアート。
「それぞれの活動の色が重なり合い咲いた花々。それは新しい活動の形となる」と思いをこめたアート系フラワーデザインです。
紫からオレンジにグラデーションされるガーベラやバラが綺麗ですよね。交流から生まれた出会いを花で表現しています。

2、ステージ「木々と花々のゆらぎ」

同じく一階に構え、スピーカーコーナーを彩るのが本ステージ。
「新たな情報や知識の吸収 自然が生み出す独特のイズム」として、グリーンライトと木々を配置。
植栽の力でリラックスしてお話を聞いてくださることを考えました。

3、受付「期待」

全体の目玉といえるのがこのブースになります。「期待」をテーマに華やかなローズタワーセットしました。
横浜市の花であるバラを中心に、赤、ピンク、オレンジ、黄色と豪華で華やかなバラがぎっしりと詰まっております。
大きなフラワーアートに参加者も会場の高揚感を感じることができます。

 

4、花摘み体験「花のある生活」

二日間で計300本を準備しておりましたが、大盛況。全てお渡しすることができました。
お持ち帰りしやすいように、袋でお花を閉じています。こうすることにより、水分が逃げないため1-3週間ほど持つことができるのです。

 

5、花摘み体験「サステナブルなフラワーライフ」

松村氏が登壇した会場の3階でも、花摘み体験をご用意。
花の力を感じ、フラワーロス解決に向けて花の魅力を感じて頂けるように想いをこめました。参加者も楽しそうに花を選んでお持ち帰りいただきました。

 

6、控え室「感謝」

控え室にもお越し頂いた感謝の気持ちを花で表現した「迎え花」を置かせていただきました。
花のある空間に安堵感や特別感を感じられるようにしました。
ここでは、SDGsの取り組みとして、海洋プラスチックゴミ100%オリジナル花瓶に生けております。

 

花はおくりたい気持ちが大事。
何か変化があれば嬉しい。

 

今回の装飾について、芹田さんは「サステナブルというメインテーマから、ここにくる人たちは何を期待しているのか、何を求めているのか」を考えたそうです。

「まずは、シーンを想像していきました。きっとこれからの予測不可能な未来に対してポジティブな変化を求めている。全体のイメージのGradationは気持ちの変化やアクションの変化の具合を花で表現しました。」

会場は朱色、オレンジ、青、緑とさまざまな色の花や木で囲まれています。これらはわたしたちの心の変化として、寄り添ってくれているのです。

会場に花がある状態と無い状態では、会場の雰囲気も大きく変わっていくと感じます。

「究極、花はなくてもいいんです。でも花は思いや気持ちがのるので、世界を華やかにしてくれますよね。花にのせた送りたい気持ちを考えると心が穏やかになる瞬間があります。多くの人にこの気持ちを感じていただきたいです。」

サステナブルと花。

わたしたちに人間らしくあるためのヒントが隠されているのだと、この会場を通してお伝えすることができたと感じます。

最後に

スマフェスはコロナ禍によって生じたフラワーロス(花の廃棄問題)を解決するために、花卉の流通を促し需要を喚起することで持続可能な生産者支援につなげ、花による賑わいの回復、そして花文化を広く発信してゆくことで、花の魅力を伝え、花を通じた新たな生活様式(ニューノーマルなフラワーライフ)を創出することを目的とし、活動しています。

※花卉:観賞用の花

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